自閉症診断時に行った「発達検査」と「自閉スペクトラム症評定尺度」
息子は3歳半で自閉症スペクトラムと診断されました。
自閉症スペクトラムと診断された日のことを振り返っていこうと思います。
今回は、自閉症診断時に行った検査「発達検査」と「自閉スペクトラム症評定尺度」の2つの検査について詳しく書いていきます。
参考までに。
▼自閉症と診断確定された時の記事はこちらです。
⇒ 自閉症児育児日記‗発達相談で自閉症の診断確定‗2019.9.26
▼自閉症スペクトラムについて診断基準など詳しく書いた記事はこちらです。
⇒ 広汎性発達障害と自閉症スペクトラムは何が違うのか?をまとめてみた
目次
自閉症スペクトラム診断時の検査
【相談日】令和元年9月(息子3歳5か月のとき)
【相談会名】乳幼児発達医療相談会
【相談会内容】①発達検査 ②自閉スペクトラム症評定尺度 ③診察
①と②は、心理判定員(臨床心理士)が行い、③は医師が行う。
①発達検査
発達検査は「遠城寺式発達検査」という、対象年齢0歳~4歳8ヵ月の間に行われる検査を実施しました。
【検査時の息子の様子】
自由に遊び回っている合間に、タイミングを見て検査を行いました。
遊びながらも、心理士さんの質問に応じていましたが興味のあることだけでした。
「今、〇〇(自分の名前)遊んでるからやらない」なんて言っていました。
あまりにもしつこくされると、「ちがーう!」と拒否でした。
顔が強張り、明らかに怒っている姿が、少し怖かったです。
【発達検査内容】(覚えている範囲で書きます。)
・長い短い、大きい小さい、高い低いはどっちかを指す
・〇×などの記号を指す
・黄色、赤、緑、青の色を言い、シャッフルして色を言う
・つみき1個ちょうだい、2個ちょうだいの要求に応じる
・「5、8」と真似して言う(これは嫌がり拒否)
【発達検査結果】
生活年齢:3歳5か月 発達年齢:2歳7か月 発達指数:75
(全般的な発達としては、『境界域』に位置する。)
発達指数(DQ)は、発達年齢÷生活年齢(実年齢)×100で算出します。
発達検査は、就学前の乳幼児を対象にした検査で、小学生以上は知能検査(IQ)を受ける場合が多いようです。
ちなみに、1年ほど前の検査(2歳2カ月時点)での結果は下記です。
生活年齢:2歳2か月 発達年齢:1歳5か月 発達指数:65
(全体的な発達としては、『軽度精神遅滞』に位置する。)
<参考:知能指数>
健常者 100 境界域(ボーダー) 70~85 軽度知的障害 50~69 中度知的障害 35~49 重度知的障害 20~34 最重度知的障害 20以下 |
②自閉スペクトラム症評定尺度
自閉スペクトラム症評定尺度は、「PARS-TR 親面接式自閉スペクトラム症評定尺度」という自閉度を判断する検査を実施しました。
(対象年齢は、3歳以上から成人まで行われます。)
検査は、全部で50くらいの質問に親が答えていきました。
【自閉スペクトラム症評定尺度の結果】
ピーク得点:42点 現在値:32点
9点以上で自閉症傾向となるようです。
ピーク得点というのは、特性がより出ている時の点数です。
満点は68点と聞きました。(←私のメモではそう書いてありました。)
ちなみに、1年ほど前の検査(2歳2カ月時点)での結果は下記です。
ピーク得点:21点 現在地 16点
発達指数は改善しましたが、この自閉度検査は逆の結果になりました。
数値の高さに、思わず聞き返してしまいましたね。。
最低が9点と言われたことに対しても、結果の数値と比べて衝撃でしたね。。
特性の癇癪やこだわりの強さからくる困り感が見られるとの事でした。
③診察
上記2つの検査結果を踏まえての医師の診察でした。
基本的に、本人(息子)も同席だったのですが、案の定椅子に大人しく座っていることはなく…。
診察場所と自由場所を行ったり来たりしながら遊んでいました。
終了間際でようやく、「もう終わり?」と医師に尋ねて視線を合わせていました。
医師の診察では、普段の様子や困っていることや、興味や関心などを伝えて、総合的な判断で
「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム」と診断されました。
今後の予定
今後の予定ですが、診断名がついたというところで、改めて病院を受診して「診断書」を書いてもらいます。
おそらくまたそこで、同じような発達検査をするとは思います。
診断書が手元に来たら、
・療育手帳
・特別児童扶養手当
の2つの申請をするという流れになります。
まずは病院の受診なのですが、児童発達専門の医師が不足しているというのもあって、地域の病院は激混みのようです。
初診の予約可能日が1ヶ月以上先となっているので、手帳の取得と手当の申請には、まだまだ時間はかかりそうです。
また状況が変わり次第、報告していきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました。