年長の1年間、自閉症息子の就学前相談から支援級入学が決まるまでのこと

3歳半で自閉スペクトラム症と診断された息子の育児ブログです。

記事が更新出来ないまま、保育所を卒園してしまいました。。

最後に更新したのは「お遊戯会」の記事でした。
⇒ 自閉症児育児_保育所年長最後のお遊戯会、棒立ちからの成長で1曲丸々完走できたよ・・・

1年前の入所式でのことも懐かしい感じです。 月日が経つのは早いものです。
自閉症児育児日記_保育所年長の入所式にて、配慮が必要な事をカミングアウト

 

0歳児~2歳児の3年、転園後の3歳児~5歳児の3年、計6年間の保育園児と呼ばれる時代は終わり、まもなく息子は小学生になります。

今回は、小学校入学に向けて行ったことについて、振り返ってみます。
ちょっとしたエピソードも交えながら、記事を書いていこうと思います。

就学前相談から支援級入学が決まるまでの流れ、行ったことについて

年長になる1年間は、忙しくなるという覚悟は出来ていました。

まだ年中であった年明けた頃から、どうなるんだろう? とソワソワしていました。
年中から小学校見学や、放課後等デイサービスの見学を動いている方を見かけて焦ったり・・・でもうちの地域では年中から動くというケースはないようでしたので、年長になるまで待ちました。

ということで、年長になってあれこれ動いたこと、最終的に「支援級入学」に決まった経緯について、書いていこうと思います。
あくまでも我が家の場合はこうなった、という参考程度にお読みいただければ幸いです。

児童精神科の予約・受診

特児更新のために受診したのが、年中2月初旬。 そこで就学に向けての相談もしました。

まずは知能検査をするということになり 「WISC-Ⅳ」という知能検査を始めて受けることになりました。

先生は最初夏頃でもいいとおっしゃっていましたが、何か思うところがあったのか、年長になってすぐの春頃にしましょう、となりました。

初めての「WISC-Ⅳ知能検査」を実施

6歳になってすぐの4月中旬 「WISC-Ⅳ知能検査」を受けました。

この検査を受けられる対象年齢は、5歳0か月~16歳11か月のようです。
検査については、長い時間集中して課題に取り組まないといけないため(しかも保護者は同席できない)場合によっては2回に分けるかもと言われていましたが、実際は1日(施行時間45分)で済みました。

・知的な水準がどの位に位置するか
・得意な領域と苦手な領域を確認し、今後の生活・学習に対する支援方法を考える

というのが目的です。

詳しい検査結果は意図して控えますが
・全IQは境界知能
・発達凸凹差27(最も良いワーキングメモリーと、最も悪い処理速度の差)
・処理速度<言語理解<知覚推理<ワーキングメモリー

という結果でした。

一番低い「処理速度」についてはパーセンタイル「1」で100位/100人(後ろから数えて1番目)という衝撃的な結果でした。
今あらためて書いてさらに衝撃を受けて沈んでおります・・・

検査結果は2週間後くらいにいただき、その後、就学時健診前の事前面談時に小学校に提出して共有しています。

就学説明会に参加

療育機関から年長児保護者を対象とした「就学相談会」開催のお知らせがあり、5月下旬に講義を受けました。
教育センターの方が講師で、就学までの流れや行うこと、就学に向けた動きのあれこれをお話いただきました。

いよいよ始まるのか・・・と思いながら、まずは小学校見学の予約を、講義終了後すぐに入れました。

まずは教育センターに電話→教育センターから小学校へ連絡→追って小学校へ予約の電話を入れる
というような流れでした。

私は電話嫌いなので(特にかけるのが)2回目もかけないといけないのは苦行でした。
それと、小学校の教頭先生にかけるのですが、電話中で繋がらず再度かけ直すというのがあり、2度緊張するという感じでした。

小学校見学(親のみ、息子同伴の2回)

小学校見学については、入学する小学校の教頭先生がとても親切で、よく理解もしてくださっている方でスムーズに行われました。

小学校見学1回目(親のみ)

まずは6月に親だけが見学に行き、支援級と普通級どちらも見させていただきました。

立ち話でしたが、支援級の先生ともお話出来ました。
教頭先生も、支援級の先生も、少し話しただけですが、しっかり対応している印象を持って安心する事が出来ました。

小学校見学2回目(息子同伴)

2回目の小学校見学は息子を連れて行きました。

息子の見学は、2学期が始まってからの9月初旬に行きました。
当日は支援級をメインに見させていただき、あとは少し懸念があったトイレも実際に息子に確認してもらいました。

小学校見学を終えて、支援級でゆっくりスタートするほうが、息子には合っているかもと思いました。

普通級と支援級に通う息子を想像したとき、支援級のほうがしっくりきたという感じです。
息子自身も「人数が多いクラス(普通級)と人数が少ないクラス(支援級)どっちがいい?」と聞いたとき、だいぶしばらく考えたあとに「少ないクラス!」と言ったんですよね。

保育所のお友達と離れてしまうことが少し寂しいと言っていましたが、それでも「人がいっぱいなのは嫌」との事でした。
まずは支援級で適切な支援を受けながら、学校にゆっくり慣れていくこと、それが一番優先すべきことであろうという考えに至りました。

就学時健診前に事前面談を実施

就学時健診については、健診の数日前に事前面談のみ実施しました。
小学校側から、息子の「疲れやすい」特性に配慮していただいて行われたものです。

息子を連れて、授業が終わった放課後に学校訪問して、校長室で面談と就学時健診で行われる簡単なテスト(知能検査)を行いました。

この時に「支援級を希望しています」という意思をはっきり伝えました。
特別支援学級を少しでも考えている場合には、その旨を学校に伝えて、学校から教育支援審議会に名前があがるようです。

就学時健診

住んでいる学区の小学校で10月初旬に就学時健診を受けました。

既述のとおり、事前面談とテストは事前実施済みでしたので割とすぐに終了しました。
(その後に学童見学・申込があったのでそこで時間がかかってしまいましたが・・・)

就学時健診は一般的な健診ですね。内科・眼科・歯科・耳鼻科。

内科では、体を前に倒しての前屈の検査があったのですが、他の子達と比べると息子がダントツに体が柔らかくて先生が思わず「うぉーーーー」と声をあげていたのが印象深かったです。
骨や筋肉の発達が遅れているのもあり、体がいまだふにゃふにゃしている事が逆に良かったようです。

内科の先生に「何か気になることはありますか?」の質問に、ちょうど内科部門の担当で付き添っていた先生が支援級の先生で
「あ、ちょっと色々ありまして・・・」と私より先に答えていたのが、吹き出してしまいました。

歯科は、障害児歯科に通って長いので、何の抵抗もなく大きい口を開けるのも慣れていたので上手に出来ていました。

眼科の視力テスト、耳鼻科の聴力テストについては、息子の番になった時だけ、受付担当していた先生が息子を確認するなり「はい、では皆さん、一緒に練習してみましょう」と一斉に指示を出しました。
事前にやる事を説明するという配慮が、分からない感じで進められたというのが、とてもありがたかったです。

教育委員会の家庭訪問(支援級 自・情クラス判定に同意)

11月中旬に教育委員会から電話がありました。

教育支援審議会での結果は、家庭訪問の際に通知されるということで、あまり間を空けたくなく無理して電話がきた週の週末にしました。
息子の就学先は「特別支援学級(自・情クラス)」の判定でした。

ここで双方の意見が違うと、面談が長くなるとのことでしたが、我が家は「支援級」を希望していて判定も「支援級」であったため同意書にサインして終了でした。
あとは、少し先の進学について情報を聞いたりしてあっさりと終わりました。

入学支援シートの記入(保育所、療育機関にも記入依頼)

就学時健診の際に全員に配布された「入学支援シート」は、希望する保護者のみ作成するものでしたが、これは必須と思いましたので作成を始めました。

特に「小学校へ伝えておきたいこと」について記載していきます。

まず保護者が記入し、保育所と療育機関にも記入を依頼しました。私が最初にみっちり書いてしまったのもあるのか、その後の保育所や療育機関もみっちり。
読むのが大変なくらい真っ黒な入学支援シートが出来上がりました。それだけ伝えること、困りごとや苦手が多いってことなんですよね。

保護者が11月に記入完了→保育所が12月に記入完了→療育機関が1月に記入完了 でした。

入学支援会議

「入学支援シート」の中で、入学支援会議の開催希望有無についての問いがあり「有」としました。

入学支援会議は、入学前後に保護者・関係機関が集まり、子どもが円滑に学校生活が行われるよう具体的な配慮について話し合います。
実施や時期、参集範囲の判断は学校が行うとのことで、2月初旬に招集の電話が支援級の先生からありました。

今、息子に関わっている方全ての参加をお願いしたいとのことで、私のほうから関係者に参加を募りました。

入学支援会議は3月下旬に行いました。当日は教頭先生、支援級の先生、保育所の担任、療育機関の支援員、保護者(母・父)で会議が行われました。

入学支援シートともとに話が進められていきました。
保護者→保育所→療育機関の順番で、それぞれ息子の様子を話しました。

イベント全般が苦手な息子ですが、学校行事について必要な配慮についても一つ一つ話し合いました。

学校生活の一日の流れについて、トイレや給食、登下校についても、起こるであろう困りごとや配慮について話し合いました。

みっちり1時間30分行いました。(1時間予定の時間をオーバーしまい申し訳なかったです)

入学式前の予行練習

入学支援会議の際に、入学式の予行練習的なものをしていただけるという、ありがたいお話がありました。
私が、物品購入で小学校に行った際に、校長先生・教頭先生に挨拶ついでにチラッと言っていたのもあったからかもしれません。

学童が終わったあとに小学校に立ち寄り、クラス、体育館、トイレなどを見せていただきました。

「え、もう前に見たでしょ?」と言う息子でしたが、
「小学校に入っていいですよ、っていう式があるよ。息子君は新しい事が不安になっちゃうから練習をするんだよ」
と話すと納得していました。

誰もいない、広い体育館。
息子が大好きな条件が揃っていて「今日だけだよ」と言われると、もうやりたい放題でした。
ステージに立ったり、かくれんぼを始めたり、レッドカーペットに寝っ転がったり。

支援級の先生からのレクチャーは真面目に聞いて、予行練習的なものはきちんとこなしました。

これで人が大勢入って、音もザワザワ騒がしい感じになると、また雰囲気が変わるので
少し戸惑いは見られるかもしれませんが、何をするか分かっていくのは、ひとつの安心になったかと思うので、先生にはお忙しい中ご対応いただき本当に感謝でした。

入学するにあたって思うこと

いよいよ入学式を待つのみというところまできました。

小学校関連以外にも、放課後等デイサービスも探すのに見学やら契約やら、プラス学童の見学やら契約やら動いたりしていました。
そちらもようやく一段落しております。

小学校入学は喜ばしいことです。それと同時に、心配事や不安は尽きません。
小学校だけではなく、学童、放課後等デイサービス、何もかもが初めてのことだらけです。

まずは、一日も早く慣れること。
そして学校生活が楽しいものになるように、全力で見守っていこうと思っているところです。

 

私自身も劇的にライフスタイルが変わります。
息子に合わせた働き方を、より一層強いられると思いますが、仕事は在宅ワークなのでうまく調整して頑張っていこうと思います。
息子と一緒にともに日々頑張っていきます(お互い無理はしすぎずに!)

最後となりますが

当ブログについて、一旦小学校入学をもって終わりにしようか、漠然と考えているところです。

単純に時間が取れなくなりそうなのと、息子自身のプライバシーに配慮していこうと思ってきたからです。
まだ結論は出ていませんが、その際にはあらためてご挨拶させていただきます。

とりあえず今は、小学校生活が良いスタートとなりますように、日々頑張っていきます!!

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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