自閉症息子の津守式発達検査(5歳3か月時点)の内容と結果

3歳半で自閉症スペクトラムと診断された息子の育児ブログです。

まもなく保育所年中を修了するタイミングではございますが、今年度実施した発達検査について記録しようと思います。

いつも時系列がおかしな事になり申し訳なく。。

今回行った「津守式発達検査」ってどんなの?と疑問に思っている方の参考になればと思います。

自閉症息子の津守式発達検査(5歳3か月時点)の記録

自閉症息子の発達検査は、過去に3度(2歳2か月、3歳5か月、4歳5か月)受けています。

★3歳5か月の発達検査→ 自閉症診断時に行った「発達検査」と「自閉スペクトラム症評定尺度」

★4歳5か月の発達検査→ 自閉症息子の遠城寺式発達検査(4歳5ヶ月時点)の内容と結果

1年ごとに経過を見てきたわけですが、今まで行っていた「遠城寺式発達検査」が対象年齢4歳8か月までだったため、発達検査は一旦終了という形になっていました。

年中の今年度は実施しない予定でした。
実際に担当心理士さんからもそう言われておりました。

でも毎年やってきているし、何もしないのもな~と気になっていて・・・

ちょうど精神障害者保健福祉手帳を取得するために、発達外来を受診する機会があったので、医師に相談。
その流れで新たに発達検査を行う事になりました。

精神障害者保健福祉手帳については、別記事で書ければと思っています。

津守式発達検査の内容

まずは発達外来を受診して、医師から発達検査の指示が出て、別日で発達検査の予約を取りました。
今回の津守式発達検査は、息子同伴でなくてもOK、保護者の聞き取りだけで完了します。

これは楽だ~。と思って私一人が受診して、ささっと30分くらい?で終了しました。

どうやら当日のメモを紛失しましたので、結果報告書をもとに感想程度にとどめておこうと思います。

 

津守式発達検査(津守式乳幼児精神発達検査)は、

①運動、②探索、③社会、④生活習慣、⑤言語の5つの領域について測定します。

適用年齢は0歳~7歳のようです。

心理士さんから保護者への聞き取りが行われましたが、実際には集団生活でのことなど、不明な部分もあり、予測で答える質問も多かったです。

ちょっと評価良く言ったり、これはいくらでも言えちゃうな~というのは感じました。私はありのままに答えましたけど。

質問に対して

〇:毎回出来る △:出来るとき出来ないときがある、経験がない ✕:出来ない

のどれかで回答していきました。

「社会」でのところでしょうか。
「お友達とごっご遊びしますか?」「お友達の家に遊びに行きますか?」「お友達の輪に入っていけますか?」とかで・・・

あまりにも”お友達”ワードが続いたもんで、(友達、友達うっせぇわ!)と心の中で発狂しておりました。

友達ってそんなに重要か!?とまで思ってました、すみません。

津守式発達検査の結果

さて結果です。

生活年齢5歳3か月
発達年齢3歳11か月

 

発達指数「74」でした。

ちなみに、3歳5か月「75」4歳5か月「78」という結果で、境界域水準からはやはり抜け出せません。

5つの領域の結果です。

領域粗点
運動663歳6か月
探索・操作573歳0か月
社会854歳6か月
生活習慣764歳0か月
言語854歳6か月

 

以下、項目別に報告書内容を記載します。

①運動:3歳6か月の水準

・階段は足を交互に出して昇り降りできますが、高い場所や慣れない場所ではお尻をついて昇り降りします。
・三輪車は押してもらうことが多いのですが、気分が乗れば短い距離を漕ぎます。ぶらんこは自力では漕げず、押してもらいます。
・でんぐり返しはできます。最近、両足のジャンプが見られるようになりました。片足けんけん、スキップは難しいです。
・ジャングルジムなど高いところには登りたがりません。
・人と並んで走ることは可能で気分によっては目的地まで競争することができます。

体の成長がマイナス2歳ですからね。運動面は仕方ないというか。

何年経っても不器用さを感じるので、発達性協調運動障害かな?と疑うこともありますが、まだそこは様子見です。

周りの子は自転車に乗れたり、縄跳びが上手に跳べたり、鉄棒で前回りが出来たり・・・まぁ眩しいですよねー。

②探索・操作:3歳0か月の水準

・ブロックやミニカーを使い、並べ、動画で見た遊びを再現することがとても好きです。再現であるため、自由に想像して遊ぶことはありません。
・砂場遊びでは、バケツに砂を入れ、型を抜くことがあります。山やトンネルは他児の促しがあれば一緒に作ります。
・外で遊んだ時に、どんぐりや松ぼっくり等の小さいものを集め得て持ってくることがあります。
・お絵描きは、丸や顔を書くことができます。
・道具の使用は、のりづけとはさみで紙を切ることは可能です。形を切り取ることは難しいです。

砂場遊びで、お山やトンネルをお友達と作れないとアウトなの?とは少し思いました。

外で遊んだときに、何かしら拾って持ち帰ってくるのはがっつり特性なんですね笑(質問されて改めて思いました)

いかんせん不器用なので、お絵描きや道具は全然まだまだと感じます。
だから療育で一生懸命頑張っています!

③社会:4歳6か月の水準

・かくれんぼや鬼ごっこのルールは理解しています。かくれんぼは鬼に見つかるのを待っていられず自分から出てきてしまいます。
・じゃんけんのルールも理解していますが、負けるのが嫌でルールを守れません。
・他児と相互的に交流して遊ぶことは難しく、同年代の子どもとはうまく遊べません。一方的な関わりになってしまうことが多いです。

そう。かくれんぼは自分から出てきたり「僕はここだよ-」と言ったりしています。

一番病も陰をひそめたのですが、順番や勝ち負けのこだわりが全くなくなったわけではありません。

他児との交流に関しては、6歳目前の現在は、ようやく関わりが持てるようになり自分から誘うなんてのも出来るようになっています!

そういえば、同調したり譲ることが出来ますか?なんて質問もありましたが、この辺は正直集団生活の現場をよく知らないので困りましたね。

息子がこと細かに一日の事を話してくれるわけでもないですしね。

④生活習慣:4歳0か月の水準

・食事:スプーンとフォークが使えます。はしは上手に使えません。また、偏食が非常に多く、食事に時間がかかります。
・衣類の着脱:小さなボタンがない服の着脱は可能です。
・入浴、歯磨き:洗顔は水が濡れるのが嫌で部分的に介助しています。入浴時はある程度自分の体を洗うことができます。
・歯磨きはすすぎがうまくできません。
・排泄:お尻を拭く介助は必要です。外出先ではトイレに行きたがらず我慢します。

ここは頭が痛くなるところなのですが、生活習慣は興味のない分野なので、あまり成長しませんね。
出来るけどやらない、なんてのもありますし。

促せば、自分で部分的に体を洗ったりは出来ますが、全然意欲は感じられないですよねー。
興味がない事って難しいんです。。

⑤言語:4歳6か月の水準

・名前を呼ばれると返事をします。
・子どもが主人公のアニメを見ています。
・聞いていた話が途切れると「そしてどうしたの?」と催促することがあります。
・自分が使っているものを使いたいときに「かして」と言えます。
・見聞きしたことや経験したことを他の子に話ことができます。しかし、自分から他児に関わることはなく、「いれて」ということはありません。
・絵本やテレビで見たことを話題にして会話することは難しいです。

はい、きました得意な領域~。

かと思いきや、息子が発する言葉は半分がエコラリアだったりするのでこの結果です。

多弁ですが一方的で、全然会話になっていないこともしょっちゅうです。
「お話がとっても上手」と褒められます。でも問題ありなのです。

さいごに思うこと

当初やる予定ではなかった4回目の発達検査。

今までやってきた遠城寺式発達検査とは違う、津守式発達検査でしたが、行うことが出来て良かったです。

全体的には「境界域」ですが、得意な領域と苦手な領域の差が大きいのは相変わらずです。
まぁだから診断されているのであってね。

一番は運動がダメなのかと思いきや、

”「探索・操作」の領域の発達が緩やかで、興味関心の幅が限定されていることがうかがわれます。”

との心理士さんの所見でした。

 

「苦手なことを克服するのではなく、得意なことを徹底的に伸ばす」

出来ないことを頑張るのではなく(それも時には大事なんだとは思うけど)、今出来ることをいっぱい頑張ろう。

苦手は苦手として認識し、ダメな自分も受け入れられるようになったら強いのかな、と思う。

こんなこと、最近強く感じています。

引き続き、息子に関わる全ての方々と協力しながら、サポートしていけたらと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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