境界知能の自閉症息子が精神障害者保健福祉手帳を取得したこと、メリットデメリットも書きました

 

3歳半で自閉症スペクトラムと診断された息子の育児ブログです。

自閉症息子の今までの福祉関係あれこれ。
療育手帳→不交付(R2.4月)、特児→障害認定2級(R2.7月)、保育所加配→不認定(R2.8月)でした。

以下の過去記事に書いています。

⇒ 療育手帳、特別児童扶養手当の申請方法と自閉症息子の判定結果

⇒ 自閉症児育児‗保育士加配相談会(判定会)の内容、加配はつかないという結果

 

今回、境界知能の自閉症息子が「精神障害者福祉手帳(3級)」の取得に至りましたので、申請から取得までの流れを書いていきたいと思います。

※おことわり※
当記事は、令和3年8月申請(息子5歳)での内容となっております。
全体の流れをイメージしながらお読みいただければと思います。

精神障害者福祉手帳の申請から取得するまでのこと

今回の精神障害者福祉手帳の申請から承認されるまで、約2か月ほどかかっています。
具体的に行ったことを書いていきます。

手帳の申請をするまで

1、まずは最寄りの福祉センター窓口へ必要書類を取りに行きます。

<申請に必要なもの>
・所定の申請書
・顔写真1枚(たて4cm×よこ3cm)
・印鑑
・個人番号(マイナンバー)確認書類
・所定の診断書(以下①~③のいずれか)
①初診日から6か月以上経過した日以後に作成されたもの
②障害年金証書
③特別障害者給付金資格者証等の写し及び同意書

2、医師に診断書を書いてもらうため、受診します。

診断書作成にあわせて、発達検査(津守式発達検査)を行いました。
発達検査の内容、結果については下記記事に書いています。

⇒ 自閉症息子の津守式発達検査(5歳3か月時点)の内容と結果

発達外来受診(診察)→発達検査実施→結果説明(診察)は別日で、計3日受診しています。

3、書類が揃ったら、福祉センター窓口へ申請に行きます。

所定の申請書はあらかじめ記入していきました。

4、結果が来るまでひたすら待ちます。

申請窓口は地域の福祉センターですが、ここから県にいくので時間がかかります。
申請して約2か月後、地域の福祉センター経由で手帳を受け取りました。(電話連絡を受け窓口に取りに行きました)

今回は取得出来るか、療育手帳のように不交付となってしまうのか心配でしたが、無事に障害者福祉手帳(3級)が承認されました!

手帳の等級について

等級については、障害の重い順に、1級・2級・3級があります。

◆1級:精神障害が日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
◆2級:精神障害の状態が、日常生活に著しい制限を受けるか、又は日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
◆3級:精神障害の状態が、日常生活若しくは社会生活が制限を受けるか、又は日常生活若しくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの

 

【参考】精神障害者保健福祉手帳の障害等級の判定基準について(厚生労働省)

等級は、診断書をもとに原則として、長期間病気の治療を続けている状態で判定され、診断書が書かれた時点だけでなく概ね過去2年間の状態及び今後2年間に予想される状態も考慮するようです。

(手帳の有効期限は2年となっています。)

実際に手帳を取得してからのこと

手帳は、顔写真が貼られてケースに入った状態で届きました。
手帳と一緒に、受けられるサービスの冊子もいただきました。

冊子をパラパラとめくり、ネットで受けられるサービスを少し調べたりしました。

 

<3級で受けられるサービス> ※あくまでも居住地自治体の情報です。

  • 障害者控除が受けられる(所得税・住民税・相続税・贈与税など)
  • 公共施設(美術館、博物館など)、スポーツ施設、レジャー施設が無料~割引
  • 交通機関(バスは高速✕、路線バス〇、一部航空会社での割引、JRは身体・知的障害者のみで✕)
  • NTT電話案内(104)が無料利用
  • 携帯電話料金の割引(本人名義の契約)
  • 障害者雇用枠での応募が可能

 

手帳が届いてからしばらく経っているのですが、今のところ実際には一度も使用機会はありません。

レジャーなどで提示すると割引が受けられるなんてのもありますが、いかんせんそういう人がたくさん集まるところへの外出を嫌がるのでね・・・まぁゆくゆくはって感じですかね。

あとは息子が取得した「3級」だと優遇措置が受けられないのがあったりします。(自動車税、JR、高速料金など)

そんな中でも、多少のメリットもありましたので、以下ではメリット・デメリットについて書いていこうと思います。

精神障害者手帳所持のメリット

基本的に、上記のサービスがメリットになるでしょうか。

我が家の場合、これまで障害者福祉手帳を提示したというのはまだ一度もないのですが、優遇措置を受けたのがありました!

それは、所得税控除です。
昨年度の年末調整で行いました。これは大きかったです。

今のところは・・・それくらいです、はい。

コロナが落ち着き、これから外出制限がなくなり行動範囲が広がれば、いろいろな所へ出かけてこれからメリットを感じていくのでしょうかね。
(息子本人が外出自体を拒否なく出来るようになればの話ですが・・・)

精神障害者手帳所持のデメリット

対してデメリットは?ということですが、あまりデメリットってない気もしましたが。
強いて言うならば

①手帳を持っていることでの精神的負担
②2年ごとの更新、診察や診断書の費用がかかる

そして今回年末調整で所得税控除を行って気づいたのですが

③会社の方に障害をオープンにすることになる

この3つですかね。

③については、避けたい場合は、自分で別途確定申告を行えばいいのかと思います。
我が家は、特に隠すつもりもなく年末調整が一番楽というのもあり、この方法を採用していこうと思っています。

さいごに思うこと

今回は、精神障害者保健福祉手帳を取得したことについて書きました。

取得した上で受けられる各種サービスや割引以外にも、これからの就学や就労で必要性が出てくるかもであり、2年ごとに更新していかなければなりませんが、早めに取得しておいて良かったかなと思います。

一見普通に見えやすい自閉症息子なので、何か障害を証明できるものがあった方が、一目瞭然で伝わりやすいですしね!

実際に手帳を手にしてみると、少々落ち込む部分もありますが・・・
将来的には、時期を見ながら息子にもこの手帳を見せて、障害のこと、手帳について説明をしていこうかなと思っているところです。

 

今後は福祉のサポートを受けながら、社会性を育んでいければなと思います。
そして、生きづらさが少しでも緩和されればいいなと心から願っています。

個人的には、手帳取得において特にデメリットは感じず、取得してマイナスになることもないかと思いました。

今回の記事が、手帳取得の検討をしている方の参考になれば幸いです。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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