自閉症児育児日記‗新しい保育所の入所式と息子の様子‗2020.4.4

3歳半で自閉症スペクトラムと診断された息子の育児ブログです。

今年度から保育園を転園して、年少より新しい保育所でのスタートになります。
新しい保育所の入所式に参加したことについて、記事を書いていきます。

自閉症児育児:新しい保育所の入所式のこと

コロナウイルス感染予防の影響で、保育所の入所式も最小限に縮小して行われました。

本来であれば在園児もいるところを、今年度は新入園児と保護者、先生方のみでした。
保護者会や来賓紹介も省略、先生紹介も担任の先生のみの紹介でした。

 

マスクを着用して、隣の人との間隔を空けて座るよう指示をされました。

ちなみにマスクは、当然のように息子は拒否しました(笑)

前日までは、大好きなミッフィーちゃんのマスクをする!と約束してくれたのですが…
いくらミッフィーちゃんとはいえ、嫌なものは嫌なようでした。

入所式での息子の様子

新しい保育所自体は気に入って楽しみにしている息子。

保育所に着いてシューズを履くなり、スタスタとお遊戯室に向かっていきました。

この光景は以前の保育園ではなかったことでした。

とにかく警戒して私達からピタッとくっついて離れない状況でしたので、すでに受け入れているのはスゴイ事だと思いました。

 

最初こそお遊戯室内を動き回って探索していましたが、すぐに落ち着いて座ってくれました。

「ねえ、どこに座ればいいの?」
と、自分の座り位置を気にしていたようでした。

 

そして、式がまだ始まっていないうちから
「もうおうち帰れるの?」「じゃ、おうち帰ろう!」と言って、終わるまで10回は言っていました。

待てないのよね~。

 

式が始まると、挨拶などのお話中は目を閉じてシャットアウトしていました。
息子なりの拒絶でしたが、こうしてうまくコントロールしていたのかな?と思います。

 

新しく担任になる先生が、新入園児を紹介して名前を呼びます。

「お返事出来るようならしてくださいね~」

とのことで、難しいんじゃないかな~と思いつつ息子には
「お返事するんだって~」と軽く言いましたところ…

息子の名前が呼ばれたあと、
「はーい」と手を挙げてお返事が出来ました~!

ちょっ、出来たじゃないの~!!!!!

驚きと感激で、たくさん褒めてあげました。

 

式はすぐに飽きてくるので、持って行ったトトロの絵本を読んだり、クマノミマスコットで遊んだり気を散らすのに必死でした。

おかげで何とか式は無事に終了しました。

新しいクラスでの説明

入所式終了後、各クラスに入って担任の先生から登所の仕方や、ロッカーなどの位置の説明を受けました。

その後は個別に来週からの慣らし保育についての相談がありました。

 

慣らし保育ですが、

第1週:8時45分~10時30分
・第2週:8時45分~12時
・第3週:8時45分~15時
・第4週:7時15分~15時(通常)

とする予定であることを伝えました。

あわせて、

・慣らし保育初日は母が送迎
・以降の慣らし保育は祖父が送迎
・第4週から朝は母か父が送り、迎えは祖父

とする予定であることも伝えました。

 

慣らし保育は、初日からお昼まで預けたり人によって様々で、そういった対応も出来るようだったのですが、

息子の場合慣れるのに人一倍時間がかかるので、この予定でいいかな!と当初の予定を変更しませんでした。

 

新しいクラスでの息子、目についたおもちゃ(ブロック)で少しだけ遊んできました。
遊んでいるのは息子だけでしたけどね~。

 

幼児組のトイレを確認してきましたが、息子は見るなり
「え、トイレ行かないよ?」と言われちゃいました。

うん。

徐々に慣れていけばいいからね~。

 

準備してきた書類や持ち物を預けて終了でした。

息子、所長さんと新しい担任の先生にきちんと挨拶が出来ました。

でもまだちょっと無理して頑張ってる感はありました。
(母に促されてやっている感じ?)

帰ってきてからの息子の様子

帰ってきてからの息子は、まず服をすぐに着替えたがりました。
そもそも黒っぽい色が好きではなくて、好みの問題でした(笑)

服を脱いで解放的になると、動き回ってクルクル回ったり、いつもよりも大音量の奇声…。

1時間もない少しの時間だったけど、息子にとってはストレスだったんだろうなと感じました。

 

その後は落ち着いて過ごしていました。

私が散歩に行きたくて息子に話をすると、最初はお父さんお母さん自分の3人で行くと言っていたのに、

新しいおもちゃで遊びたいからと
「お母さん行ってきていいよ、僕は遊んでるから」と言われました。

ですので、一人でウォーキングを1時間以上して気分よく帰ってきました。

息子は夫と昼寝せずに遊んでいたようですが、私がなかなか帰ってこないのが気になって仕方がなかったようです。

ずーっとお母さんお母さん言っていたと、夫に言われました。

 

そんなこともあって、少し寂しい思いをしてしまったのでしょうかね。。

 

私が帰ってきてからは、ミッフィーの映画を久しぶりにエンディングまで観ました。

すると最後のエンディングで、ぐすんぐすん…。

 

しまった!!

以前このエンディングで悲しそうに泣いた事があったのを思い出した!

何だか音楽と何かがリンクしてしまうようでせつない気持ちになってしまうようなのです。
(その ”何か” がいまだに解明できていないのですが…)

 

ふと息子を見ると、涙ぐんでいました。

そして私の顔を見るなり、こらえていたのが一気に爆発して涙ボロボロ流してしまいました。

 

そして言った一言。

「保育園…疲れちゃったぁ~」

 

入所式で、

・大人しくしている事が出来た
・名前を呼ばれて返事が出来た
・先生方にきちんと挨拶が出来た

保育園や公共の場などでは、一見お利口さんに良く出来ているように見える息子。

でも実は無理して頑張っていることも多くあって。
内弁慶だからその反動もすごくて、家での違いに戸惑う事もあります。

 

 

褒めれば褒めるほどもっと頑張ろうと無理させてしまって、ダメにしてしまうこともあるのかもしれない…。

別に無理しなくて全然いいのだけど。。

息子が我慢して頑張っていたんだということが分かって、何とも言えない気持ちになりました。

 

息子が寝る前、落ち着いている状態でもう1回聞いてみました。

やっぱり、「保育園疲れちゃったの…」とのことでした。

 

「でも今度は大丈夫だよ」

とも話してくれて、保育所自体が嫌になったわけではなさそうでしたけど。
その言葉が胸に突き刺さりました。

 

今後は息子の気持ちを汲み取ってあげて、特に最初のうちは気をつけて見守っていきたいと思いました。

さいごに

いよいよ、息子にとっても待ちに待った新しい保育所での日々が始まります。

入所前の保育相談会で、あれこれ困りごともお伝えしたところですので。。

⇒ 自閉症児育児日記‗保育所入所のための保育相談会‗2020.2.26

 

まずは、一日でも早く慣れて落ち着いて過ごせることを切に願います。

最後までお読みいただきありがとうござました。

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