自閉症児育児‗今年度の年少クラスお遊戯会が終了!振り返りと感想
3歳半で自閉症スペクトラムと診断された息子の育児ブログです。
今回は、自閉症息子が苦手とする行事ごとのひとつ「お遊戯会」についての記事です。
無事に終了しましたので、振り返りとして記録していきます。
ちなみに、散々だった以前保育園でのお遊戯会の様子を書いた記事は下記になります。
思い出したくないようなことがたくさん書いてあります・・・
(きっと息子が一番思い出したくないとは思います)
⇒ 自閉症児育児日記‗保育園のお遊戯会は怒って棒立ちで終わる
目次
自閉症児、今年度(年少クラス)お遊戯会の振り返りと感想
息子は保育園歴が長く、0歳児からお遊戯会は参加しています。
0歳児クラス、1歳児クラス、2歳児クラスの3年間は、以前通っていた保育園で参加しました。
今年度の3歳児クラスからは、今の保育所に転園しました。
息子はお遊戯会は数回の経験がありますが、今の保育所でのお遊戯会は初めてでした。
今年度のお遊戯会の流れ
今年度ですが、保育所での行事ごとは、コロナの影響で例年とは違うことがたくさんありました。
運動会、遠足などは保護者参加は出来ず、園児のみで実施することになって・・・
そしてお遊戯会についても、保護者の参観は出来ず、DVD撮影という方式に変更になりました。
お遊戯会練習の様子
お遊戯会に向けた練習が始まったのが1カ月半くらい前でしたが、息子は前年同様、療育に行く日もあるので練習量としては他の子よりはなかったのかと思います。
ただ今年度は、個別療育の日は療育のあとに保育所に行くというのに変更したので、保育所に行かない日は週1日だけとなりました。
まずはお遊戯会の選曲ですが、始める前に息子に希望を聞いたようです。
このことが今回は功を奏したようです。
これが本当にありがたかったのです。
前年は、そもそも曲そのものを嫌がってましたからね。
息子の意見は無視でした。
練習の様子ですが、2曲あって自分が好きな方を自分で選んだというのもあって、毎回意欲的に参加していたようです。
連絡帳には、楽しそうに参加している息子の様子が書かれていました。
でも踊るのは保育所でのみ。
例年通り、家では一切踊りは見せてくれず、家での練習もしませんでした。
曲と踊りは抵抗なさそう。
残りの問題は衣装というところでしたが、事前に衣装合わせをして、こちらも全く問題がなかったようです。
ちなみに前年の以前保育園での衣装は、練習時に壊れて怒って、そのまま本番でも怒ってましたね(笑)
前年と今年を比べて、こうも違うものか!と思ったものです。
お遊戯会本番の様子
今回はDVD撮影となったため、本番は2回行いました。
親は参観出来ません。
実際に初日で息子のチームは問題なかったようですが、他のチームで撮り直しが発生したようです。
無事に終えたとの情報だけいただき、それから2カ月半ほど待ってようやく手元にDVDがやってきました!
DVD視聴してみての感想
前年までが散々だったのもあって、見たいような見たくないような・・・
でも今回は大丈夫そう?とか、期待と不安が入り混じりドキドキしながら確認しました。
練習には意欲的に参加していましたが、連絡帳にはいつも「自分の好きなポーズは気に入って踊っている」と書いてあって。
そこは気になっていたのですが・・・
まさにその通りでした(笑)
回る、お尻を振るという踊りは徹底的にやらなくて、立ち尽くしていました。
でもサビ部分の気に入った踊りと、手をつなぐ、走って定位置につくというのは出来ていました!
半分以上は踊っていたと思います。
息子の場合、振りが分からない、忘れちゃったとかではなくて、あえてやらないという感じでした(笑)
これも特性なんでしょうね。
DVD視聴ですが、最初は息子に見るのを止められていたんです。
恥ずかしいから見ないでと。
でも一度一緒に見たら、息子はあまり見てないのですが、毎日見ると言って日課となっています。
楽しい経験、楽しい記憶となって残ったようで、本当に良かったと思います。
一言で感想を言うと、親バカですが、まず「可愛い」しか思いつきません(笑)
可愛いを連発していると、息子には「”カッコイイ”でしょ!」と訂正されます。
可愛いとは言われたくないようです。
(でも可愛いんだよな~。身長も小さい女の子と並んでちょうど同じくらいだし、肉付きも筋肉がない女の子っぽくてね・・・)
息子は、一見場になじんでいるように思えても、よく見るとブツブツ何かを言いながら踊っていたり。
いつものご機嫌な時にやる癖も出てたり。
前述したように気に入ったところしか踊らなかったり。。
よく見れば、分かる人には分かるのかもな~という感じでした。
ちなみに今回のDVDですが、他クラス含め全体のプログラムが確認出来ました。
私が認識している発達障害の子達は、やっぱり特性は出ていました。
奇声、歩き回る、衣装を着ないなどですかね。
息子に「〇〇(息子の名前)と一緒で苦手なんだね~」と言うと「え、でも僕は歩いてないから一緒じゃないよ?」と言ってました。
確かにそうだけどね。
これは完全に私の感じたことですが、ADHDの子は逆に楽しみ過ぎてはりきって踊っている感じ、ASDの子は気に入ったところだけ踊り、基本は音や場の雰囲気を嫌がっている感じでした。
今回のお遊戯会に関する裏事情
DVD視聴が終わり、息子と振り返りながら少しお話をしました。
話を聞いて分かったことですが、一部の振りをやらなかったのは、
回るは目が回っちゃうから、お尻を振るのは恥ずかしいからやらなかったのだと言っていました。
なるほど。
ちゃんとした理由があったのですね。
曲を選ぶ時の話で、裸足になるのが嫌だから別な曲は嫌だったことも教えてくれました。
さいごに思うこと
今年度のお遊戯会は、たくさんの成長と喜びを感じることが出来ました。
息子が「やってみたい」と思えることが出来たのが一番良かったです。
保育所の環境、関わる先生方には感謝しかありません。
そして息子の隣で息子のことを気にかけながら、ニコニコ笑いかけながら踊ってくれた女の子にも感謝です。
きっと練習の時からこうで、本番もうまくいけたんじゃないかと勝手に想像しました。
自閉症の子は、リードされれば何とか踊れることもあるんじゃないか?と思った瞬間でしたよ。
今回はお客さんがいなかったことも、成功のひとつなのかなとも思いました。
例年のように人がいっぱいだったらどうだったかな?
拒否が出て少し乱れていたかもしれません。
私は内心、お遊戯会に関しては、来年もこの方式でいいんじゃないかなと思っています。
それくらい今回は想像以上に良かったです。
いつもと違うことに不安を覚える息子。
たくさんの支えてくれる人のおかげで、何とかお遊戯会を無事に終えることが出来ました。
ひと安心しているところです。
お遊戯会は、苦手なことに変わりはないですが、来年以降も息子なりに楽しく参加出来たらと今から願っています。
今回は以上となります。
最後までお読みいただきありがとうございました。