自閉症児育児日記_保育所年長の入所式にて、配慮が必要な事をカミングアウト

3歳半で自閉症スペクトラムと診断された息子の育児ブログです。

少し前のこととなりますが・・・

新年度を迎え、この度息子は保育所年長クラスになりました。
継続児でも入所式がありまして、今回は先日行われた入所式に参加した時の様子を振り返っていきます。

入所式での息子の様子、そして今回は保護者の集まる場で配慮が必要な事をカミングアウトしたので、そのことについても書いていきたいと思います。

自閉症児育児:保育所年長の入所式でのできごと

入所式は、過去2回参加しております。

年少時は、転園して初めての入所式。
この年はコロナの影響で新入児だけの小規模なものでした。

→ 自閉症児育児日記‗新しい保育所の入所式と息子の様子‗2020.4.4

年中時は、継続児としての入所式。
この年は保護者1名のみの参加でした。

→ 自閉症児育児日記_保育所の入所式(在園児)での息子の様子

入所式に向けての準備

過去の転園前の入園式、現保育所での入所式を含めて、今回で6回目です。

もうさすがに慣れたでしょと思いたいところですが、過去が過去なので・・・また今回もさりげなく声かけを始めました。

前回の入所式ではすぐ「行きたくない」が出たのですが、今回は少しお兄さんになったんですね。
ちょっといつもと違うという話に戸惑いつつも「わかった」と受け入れてくれたようでした。

前回は洋服でトラブルがあり、フォーマル風の服を嫌がり、結局グレーや白系の普段着に落ち着きました。
今回も全く同じ格好をすれば問題はなかったのですが、サイズアウトしまして。。

また一からやり直しになってしまいました。

今回は家にある服で何とかしようとして、本当に普段着で色をおさえたくらいになりました。

ただジャケットの中に、大好きなタコの絵柄のシャツを着たので、これが良かったのかもしれません!

入所式当日のこと、息子の様子

こういったイベントって、いつも行く時間に悩むんですよね。

人いっぱい揃っている状態で行くのはそこで拒否が出やすいし、人少ない状態で行くと待ち時間が長くて持たないし・・・

結局今回は、人が少ない時間帯に行って、クラスに入って少し落ち着いてから式が始まりました。

外出時は何かしら持って行くことが多い息子、この日は「レゴで作った踏切」を持って行きました。
それをいじったり、お友達にアピールしたりして。

前の席だった優しい男の子が、ずっと後ろを振り返って息子とお話してくれました。
息子は自分から話しかけることが少ないから、今回でいう「踏切」で気にかけてくれるのを待つという感じでした。

自分の前で「レゴ踏切」を持ち、気づいてもらうようにアピールする・・・

あ、これよく見る光景だなぁって。保育所でもいつもこんな感じなんだろうなと実感しました。

式が始まる前に「お母さんのバッグに見えるところに置いておいて」と言われて、なんかこの「レゴ踏切」が今回お守り代わりになったようでした。

 

式が始まるまで、たいていの子は絵本のところに行き絵本を読んでいました。

息子にも促すと「僕は読まない」と。
いつも読んでないようで。字がまだ読めないからというのもあるのかな?と何となく思いました。

それと自分の席からは絶対に離れない!!
これは以前から聞いていたので、そんなこともあったかと思います。

 

しばらくして人が増えてきて、ザワザワしてきた時にそわそわしだした息子。
「イヤーマフ持ってこればよかったね」と私に言ってきました。

確かに・・・。

それでもその一瞬でした。我慢していたのかもしれません。
騒がしいのは日常的だと思うし、我慢している時、いっぱいあるのかなぁと思いました。

 

まずは集合写真撮影からです。

年少、年中とこの集合写真撮影がなかったので、最後の最後で撮れて良かったなと思います。

私は写真嫌いですが、記念に残るものはほしいので。
(最近息子も写真嫌いになって怒ってる写真多いんだよな~)

最初に保護者達がスタンバイして次に園児。

並び順ってある程度決まってるようで、一番先に呼ばれたのが息子。
悲しいことに一番小さいから、息子を起点にして周りを決めていくみたいで。

写真撮影については何回かしてるので慣れているようでした。指示にも従っていましたね。

その写真撮影前に「いたいよ!」と息子の声が聞こえたんですよね。

あとで息子に聞くと、ちょっとそれっぽい多動の子に押されたようでした。
本当に痛かったんだろうけど、自分の気持ち伝えることもあるんだね!と思いました。

 

式はクラスで椅子に座ったまま、放送が流れるというスタイルで進みました。

まず出席確認ということで、名前を呼ばれて大きな返事が出来ました!
というか多分一番ハッキリ大きい返事でしたわ。

そうそう、声が大きいから、こういうところで発揮されればいいわけです!

人もたくさんいるので暑くなってきたのか、放送流れる途中で息子が「あつい!」と言いまして。
それが聞こえてしまったのか、すかさず先生がエアコンをピッと消しました。

思ったことを口にする・・・これは良かったのか悪かったのか。

そしてしばらくして今度は私に向かって「おなかすいた。どうしてくれるんだよ!」と怒りました。
これは私がいたからちょっと乱れたんだなぁと思います。保育所では基本お利口さんで通ってますから。
(後日の担任との面談の時も、あまり見られない素の息子くんでしたねと言われました)

先生のお話で、いつも読みきかせている絵本を紹介された時、すべてのページを紹介しなかったら「あれ青は?」と聞いた息子。

実はすごく発言力がある子なの??思ったことを口にしすぎで・・・

というか息子しかしゃべってないんだけど!!
ちょっと困惑した私でした。

 

園児の名前が全て呼び終わったあと、配慮が必要な子のお話へ。。

はい、来ましたーーー。

もう一人の障害児の後に、息子の名前が紹介されました。カミングアウトした瞬間でした。
障害名はふせて、サポートが必要なことのみを伝える感じにしました。

(ちなみに息子には「苦手なことがあることをみんなの前で言うね」と伝えていて事前に了承をもらっていました。自分のことを自分の目の前で話されるのは苦手なので、まず話していいかを確認した次第です)

先生と事前に打ち合わせして、言ってほしいことをまとめましたが、それについて言っていただきました。

その話が終わった後に「何か他にお伝えしたいことある方いますか?」と言われたので、ちょっと補足的に私からお話をしました。

もう何だろう、へんな緊張感で、言いたいことは言えたのだけど・・・早く帰りたかったですね。
Twitterでも書いた通りなんですけど。

 

 

ちなみにこの配慮が必要な事をカミングアウトした内容については、長くなりそうなので別記事に分けようと思っています。

 

新しいクラスになりましたが、先生は同じでした。

本来は年長クラスの保育士は1人なのですが、既にカミングアウトしている障害児とうちの息子以外にも配慮が必要と思われるお子さんがいるということで(そこはやんわり言ってましたが)年中クラスで2人いた先生に加えて、加配の先生が増えました。

この方は年少クラス(今年度年中クラス)に加配として入っていた方で、当面年中年長とどちらも見るそうです。

息子は加配判定がつかなかった子です。
保育所ではお利口、家で荒れるタイプと・・・加配判定する専門医にハッキリ言われました。

当時、保育所側ではどうしても加配をつけたかった。
本当は息子の加配判定がつけば、他の手のかかる子、いわゆるグレーゾーンの子も補助が出来る。

昨年度の年中で、もう一人の障害児に加配がついたというわけでもなさそうで、内部事情はきっと色々あるんだろうなとは思いました。

担任の先生は、個別面談などで、他に気になる子もいて加配がついてほしいとぼやいていたので、息子に加配がつかなかったことが申し訳なくも感じていたのですが、今回ようやく加配保育士がいるということで、良かったと思いました。

この先も息子に対して加配がつくわけではないですが、クラスに加配保育士がいるってだけで全然違うと思うので、より過ごしやすく安定した保育所生活を送ってもらえればな、と思っています。

 

式が終わり帰る準備です。

息子も私も、人がざわついてるのが苦手なので、人が少なくなってきた頃に帰ってきました。

「シューズはどこに置いておくの?」と気にした息子。

座っていた椅子のところに置いていった子もいれば、ロッカーのところに置いていった子もいて、息子は戸惑っていました。

「じゃあ先生に聞いてみようか?」と言ったのですが、先生も他の保護者とお話ししていて話しかけられない状況でした。

そんな時、息子の席の前の子が、息子のシューズを持ってロッカーに戻してくれました。

昨年の運動会でも面倒見てくれたり、いつもじいちゃんが迎えに来ると声かけてくれたり、それが自然と出来る優しい子です。

私と息子で「ありがとう!」と言ったけど、ほんとにさりげない感じで立ち去っていって、ありがとうが伝わったか伝わってないかという感じでした。

いつも本当にありがとう!!!!(ここでお礼を)

こうして助けられてること、日々いっぱいあるんだろうなぁとも感じました。
息子はいちいち言わないから、全く全容が見えないのですが。

入所式あとの一コマ

以上が入所式当日の様子になります。

帰り道で息子の大好きな女の子(ずっとお世話をしてくれた子)が前を歩いていました。

「バイバイしたら?」と息子に声をかけてみました。
しかし、促されてやるような子じゃないし、いつもだったら恥ずかしがって無言になってしまうのだけど

この日は「〇〇ちゃん、バイバイ!」と声かけて、女の子も振り返って、お母さんと一緒にバイバイを返してくれました。

満足した息子はニヤニヤしてました。もうほんとにずっと一途に好きなんですよね。

ただその女の子が息子のことをどう思っているのかは不明です。

今となっては、男の子と女の子で別れて遊ぶことも多いので、そもそも関わりも減ってきていますし本当に分からないです。

大好きでなくてはいいので、息子のことよく思っていてくれたらいいな。
それが変わらないのがいい。そんな風に思います。

さいごに思うこと

今年度の入所式、大きな混乱はなく終えることが出来ました。

その後の家でも落ち着いてご機嫌で、荒れることもなかったです。

来年は小学校入学式ですが、こちらはかなり用意周到にいかないとダメだろうな、って今から思います。

年長クラスの保育はスタートしていますが、早々に遊びの様子の見学だったり(こちらは急遽決定しました)、担任との面談があったり・・・そちらは既に終えております。

今後は例年通り、療育先生の保育所訪問もお願いするつもりです。

 

保育所の最後の1年間。

時々嫌な事があったり、疲れたりで家で荒れることもありますが登園渋りにまでは至っていなく、息子も多少は我慢して頑張らないといけないということを理解しているのかなと思います。

成長してきていますよね。

苦手なことも、出来ていないこともまだまだたくさんありますが、息子なりに楽しんで、良い思い出がたくさん出来たらなと思います。

一旦、入所式当日の様子についての記事は終わります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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