成長障害の低身長について‗自閉症息子の場合

自閉症スペクトラムと診断された3歳息子の育児ブログです。

息子は現在、成長障害の低身長で通院してます。
まだ治療までには至ってません。

成長障害の低身長のこと、息子が成長障害の低身長になった経緯などを書いていきます。

 

成長障害の低身長について

まずは成長障害について。

成長障害の原因と検査について書いていきます。

成長障害とは?
年齢ごとの平均身長と比べ明らかに低すぎたり高すぎる状態のこと。
医学的に標準偏差(平均からどれだけ離れているかの幅)が-2SDよりも低い場合や伸び率がある程度以上に低い場合に低身長を疑う。

成長障害の原因

  1. ホルモン分泌の異常
    成長ホルモン分泌不全性低身長症、甲状腺機能低下症、性早熟症
  2. 染色体の異常
    ターナー症候群、プラダーウィリー症候群
  3. 内臓病気による代謝の異常
    脳腫瘍、心・肝・腎・腸疾患、ムコ多糖症、アミノ代謝異常症
  4. 骨・軟骨の異常
    軟骨無形成症、軟骨低形成症
  5. 小さく生まれたことが関係
    子宮内発育不全児、低出生体重児(SGA性低身長)
  6. 心理・社会的なことが関係
    愛情遮断性低身長症
  7. 病気ではないことが関係
    体質性低身長、家族性低身長、思春期遅発症

 

※身長が低い原因の多くは、両親の背が低い遺伝や体質によるものであるが、なかには身長を伸ばす成長ホルモンが出ていない場合、まれに染色体や骨の病気による場合もあり、治療が必要です。

成長障害の検査

  1. 問診
    生まれた時、かかった病気、家族身長など
  2. 診察
    成長曲線、身長体重測定、低身長以外の異常の有無
  3. 検査
    一般血液検査、検尿、手の骨のレントゲン(骨年齢)、頭MRI、成長ホルモン分泌刺激試験

 

成長ホルモン分泌性低身長症について

成長障害の原因の中の「成長ホルモン分泌性低身長症」について、原因や検査方法、治療方法について書いていきます。

成長ホルモン分泌性低身長症とは?
脳の下垂体から分泌されている成長ホルモンの量が不十分なために起こる低身長のこと。身長の伸びが悪い他症状はない。
成長ホルモン治療によって身長を伸ばすことが可能である。
成長ホルモン分泌刺激試験(負荷試験)で成長ホルモンの分泌を調べて、低反応場合に成長ホルモン分泌不全性低身長症(GHD)と診断される。

 

成長ホルモン分泌性低身長症の原因

成長ホルモン分泌性低身長症の原因については、器質的(先天性で原因はっきりしている)と特発性(後天性で原因はっきりしていない)に分かれます。

器質性GHDは、脳の器質異常、または妊娠・出産時の異常に伴うものが中心となります。
特発性GHDには、脳下垂体の遺伝子異常などが指摘されるようになってきています。

GHDの約90%が特発性GHDで生まれつきの素因によって引き起こされた症状であるとされています。

成長ホルモン分泌刺激試験の検査方法

いわゆる成長ホルモン負荷試験と言われる検査です。

成長ホルモン分泌刺激試験とは?

成長ホルモンの分泌を刺激する薬を投与した後、一定の間隔で採血を行い、血液中の成長ホルモン分泌量を調べる検査。

点滴や内服で成長ホルモン分泌を刺激する薬(インスリン、アルギニン、L-DOPA、クロニジン、グルカゴン、GHRP-2)を体の中に入れ30分毎に成長ホルモンの量が出て増えているかの変化を調べます。

検査は2~3時間で、検査中に4~6回の採血を行います。
2種以上の負荷試験で成長ホルモン(GH)値が低反応の場合は成長ホルモン分泌性低身長症と診断されます。

成長ホルモン分泌性低身長症の治療

成長ホルモン分泌性低身長症と診断された場合は治療を行います。

治療は、成長ホルモン療法です。
自己注射となり、体重1Kgあたり1週間0.5単位で毎日(毎晩)皮下注射を行います。

自閉症息子の成長障害

息子の成長障害(低身長)について、現在行っていること、今後のことについて書いていきます。

現在行っていること

まずは息子の今までの経緯から説明します。

身長は、1歳手前くらいから平均を下回っていき2歳半で80.7cm(平均89.6cm)、標準偏差-2.0以上となり3歳半現在で89.5cm(平均96.9cm)、標準偏差-3SDとなっています。

成長障害として病院に通い出したのが3歳になってからです。
問診・診察・検査(採血と検尿)は終えています。

 

採血結果で、若干ながら成長ホルモン分泌が少ない値であるため、負荷試験をやるかどうかを経過を見ているところです。
手の骨のレントゲンを撮る話もありましたが、撮っていません。

負荷試験をためらっているわけは、まだ低年齢であることと、息子の自閉症特性により長時間の検査に耐えられるかと点滴などの行為を嫌がったりパニックを起こす恐れもあるためです。

 

自閉症による睡眠障害や偏食、少食で身長が伸びにくいこともあるので、まずはそちらを改善していきましょうということになっています。

睡眠障害については、最近やっと朝までぐっすり眠られるようになってきたので改善傾向であるとは思います。
ただ昼寝はしなかったり早起きだったり、睡眠時間は短いような気もしているので、引き続き気をつけて見て行こうとは思っています。

 

偏食については、食事改善でたんぱく質、カルシウム、マグネシウム、亜鉛を十分摂取することと言われていますが、そんなことはもう重々承知なわけであって、今までも何度も試みてはいますがなかなか難しいです。

まず決まったものしか食べないし、初めてのものは慎重だし臆病だし、本当に何でも食べられる子が羨ましいです。

 

少食については、食べないことによる便秘もあって、現在はその慢性便秘による治療をしています。
慢性便秘症治療薬(モビコール)を毎日服用しているおかげで、便秘は改善したくさん食べられるようになっています。

少しでも身長の伸びにつながってくれることを期待しています。

これからの予定

次回の診察は12月上旬となっていて、身長伸び具合の経過を診てもらいます。
おそらく負荷試験はすることになるでしょうが、息子の様子を見ながら…サポートしていきたいなと思います。

また経過は報告しようと思います。

 

以上、成長障害について息子の場合も含めて書きました。
お読みいただきありがとうございました。

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