自閉症児育児‗保育所年中クラスになった息子、担任との初めての面談

3歳半で自閉症スペクトラムと診断された息子の育児ブログです。

先日、息子が年中クラスになってから、新しい担任との面談を終えました。
今回はその時の振り返りと、今後のことについて書いていきます。

保育所年中クラスになって、新しい担任との初めての面談

自閉症息子は、4月から保育所年中クラスになりました。
新しい保育所に転園して2年目です。

前年度、年少クラス時にも面談はありました。
その時は、加配制度の話がメインでしたね。

結局加配はつけられなかったんですけどねー。
よろしければ、下記の記事をご覧ください。

⇒ 自閉症児育児日記‗保育所の面談~加配制度の申請について~

参考までに、年少クラス時の直近で行った面談の記事は下記です。

⇒ 自閉症児育児‗他害された件で保育所へ確認、面談に行ってきた話

 

ちなみに保育所の面談は、こちらがお願いするというより保育所側から呼ばれます(笑)

実際話し合わないと分からないこと、解決できないことってたくさんありますからね。

というわけで今回も「どうですか~?」と呼ばれて行ってきたわけです。

事前準備

年少クラス初めての面談の時には、息子の特性や困りごと、以前の保育園での様子などをA41枚にまとめて持っていきました。

上記の面談記事にも書いてありますけど、この時は仕事の合間に作成出来たんですよね。

それで今回なんですけど。
全くそんな時間が作れなかったです。

あれおかしいなぁ??

在宅ワークに切り替えた私ですが、外勤の時よりも全然時間が作れない。。
ブログの更新頻度も下がっちゃったし・・・外勤の時は仕事の余裕がありすぎたんだなぁと(笑)

 

面談について、保育所側からは
「家での様子を教えてください」「保育所での様子もお伝えします」

と言われていたので、ざっくり紙に思いつくことを書いて持参しました。

一応、サポートブックと(記入が完璧ではないけども)保育所側に提出した生育歴などのコピーも持参しました。

面談の内容

面談には、担任の保育士さんと所長さんが同席しました。

面談日は、ちょうど息子が療育で保育所をお休みしている日でした。
子供たちがお昼寝時間中の13時~14時すぎくらいまで、がっつりお話してきました。

まずは私の方から、家での息子の様子を伝えました。

新年度になってからの息子、実は様子がへんでした。
環境の変化ももちろんあるでしょうけど、それだけではなさそうな??

私はそこをしっかり見つけてあげたいな、と思って今回の面談に臨みました。

息子の様子

まずは最近の息子の様子から。

・「怒りたい気持ち」と言って突然物を投げる、声を荒げる

・静かに動画見て落ち着く、話しかけると「疲れてる」と口にする

・保育所のことは、聞いてもあまり話したがらない
(こういう時は大体何かを抱えている)

・新しいクラスでは、以前よりも遊ぶおもちゃが少ないと言っている

・給食の味が変わったと言っている

・みんな鬼滅のパズルをやってるけど、自分は好きじゃないと言っている

・好きな女の子は、今でもずっと好きらしい
(でも最近、あまりお話していないとつぶやく)

 

つづいて息子の家での様子。

・保育所ではしっかりしているが、家では甘えん坊

・家での遊びは、動画たまにお勉強、お絵描き、粘土ゼリー、ブロックなど。散歩、外遊びも好き

・眠るのが嫌いで寝るのは22時以降

・今でこそ朝まで眠れるようになったが、途中でムクッと起きて再入眠するのは続いている(睡眠障害)

・ご飯の時間がものすごく時間がかかり、食べるのが遅い

 

つづいて息子の特徴、自閉症特性について。

(最初に連絡ノートで伝えているのもありますが)

・低身長(現在はサプリ米など自宅であれこれお試し中)

・外出先のトイレは嫌がる

・順番、勝ち負け、赤色のこだわりがある

・物が捨てられない

・偏食

・変化が苦手

・感覚過敏で音や人混みが苦手

・プール、運動会、お遊戯会、遠足などのイベントが苦手

・コミュニケーションは苦手、基本一人が好き、でも時には寂しいとも言う

保育所での様子

(給食の食べが悪くなった件について)

・マイペースで、食べ始めが遅い

・エジソン箸が上手に使えていない

・栄養士が変わったので、見た目も味も変わった

 

(普段の生活について)

・リズム遊びは、5~6回目で急にスイッチが入り参加するようになる

・ホールでの集団行事の時、マスクが出来るようになる

・より静かな端っこのほうで遊んでいることが多い

 

(好きな女の子について)

・お姉さんのような存在の子で、息子のことをいつも助けてくれてたらしい

・しかし今年度から障害児の女の子が加わり、その子はより大変な子を面倒見るようになった

見えてきた問題

息子は外では頑張る子。
加配判定時に専門医にも言われたとおり、家庭で問題が多い子です。

家での様子を伝えると、やはりいつも驚かれてしまう。
今回もでしたが、癇癪時の暴れっぷりとか、想像出来ないようです。

 

家での様子を伝え、保育所での様子を伝えてもらい、合点がいきました。

息子の連日の不安定っぷりは、
・新年度、新クラス、新担任、給食の変化などの環境の変化によるもの

に加えて

・実はエジソン箸を上手に使えていない
・好きな女の子が、自分のところに来なくなってしまった

「これですね!このふたつですよね!!」

担任の先生とお互いに納得でした。

 

まずエジソン箸について。

年中クラスになるということで、年少クラスの最後の方に「箸を使ってみよう」となっていました。

息子自身も「5歳になったら箸を使う」と言っていて、みんなが箸を使う中、一人だけフォークで食べていました。

「みんなは箸使ってるけど、僕だけフォークだよ。でも先生に怒られないよ」

こんなことを言っていました。

 

以前の年少クラス担任については、お昼寝時のガーゼ(お昼寝時のガーゼをなくすこと)についても、この”お箸”についても、普通に合わせる方針のようでした。

それでも息子は拒否なく受け入れてくれていたので、私は見守っていました。

でも実はそれが違ったんですよね。

 

話は変わりますが、トイレについても同様のことがありました。

年少の最初の頃に「トイレでズボンを全部脱がずにしましょう」ということで、ズボンを脱がずにトイレをするということを習得出来ていました。

そう伺っていたので、私も何の疑いもなく過ごしてきました。

年中クラスになって、トイレでウンチだった時、”便座にしゃがむ時に服が邪魔をしてうまく踏ん張れずにいた” というのを担当の先生が見かけたそうです。

すぐに連絡ノートで報告がありました。

息子はその日までずーっと言われたことを守り続けていただけです。

でも担任の先生曰く、息子の場合、

「身長の低い問題や筋力が未発達な部分もあるから、息子の今の発達に合ったやり方が必要」

と、ごもっともな意見を言われました。

「今出来ることを少しずつ、スモールステップでやっていきましょう」

こんなこともおっしゃっていました。

ん??
ここは療育か?と錯覚してしまうほど、新担任は理解のある先生でした。

これは息子にとって、この先幸せなことかもしれません。

 

もちろん、年少クラスは年少クラスで、息子は刺激を受けてたくましくなっていったのも事実ですから、私は指導方法を否定はしません。

でも、先生によって全然違うんだな~というのは、ほんとに実感する出来事でした。

 

話を戻しますね。

年少クラスの終わり頃から、練習用箸(=エジソン箸)を使うようになった息子。

「ポロポロこぼすことはありますが、上手に使えてますよ」とのことだったので、私も心配はしていなかったのですが・・・。

実は上手に使えていなかったというオチでした。

給食のご飯(白飯だけ持参します)を残してくるようになったというのも、もしかしたらこぼしてしまうのが嫌で、自信をなくしているのかも?と思ってしまいました。

(そもそも食べるの遅い問題はあるんですけどね)

 

「フォークを、上から持ち→下から持ち→鉛筆持ちにして箸に移行していく」

という段階を踏めているのがベストで、それも発達に合わせて行うこと。

箸に関しても、今の発達に見合っていないという、担任の先生や所長さんの見解でした。

 

「フォークに戻す方法を検討しませんか?」

せっかく今まで頑張ってきたことを覆すようなことをしていいのか?
息子が、箸がダメだったからフォークに戻ったんだと、余計に自信を喪失してしまわないか?

そして何よりも。

発達がまだまだだったということもショックも大きくて、この時は涙をこらえるのに必死でした。

(私だって、ひっそり泣くんですよ~)

 

私はフォークに戻す方法には賛成でした。
ただ、どういう声かけをしようかと。それだけは心配でした。

療育でも統一してエジソン箸を使用していたので、フォークに戻すということも統一することになりました。

息子にはすぐに伝えました。簡潔にさらっと。

意外とあっさりOKしてくれました。

キリよく、カレンダーが変わってからということで6月からスタートということにしました。

エジソン箸をそもそもなくして、今まで使用していた3点セットのみを持参することにしました。

「最初に箸で食べて、あとはフォークで食べていい」
という方法で、保育所では実施しているようです。

 

そして、これが結果的に大成功でした!!

相変わらずマイペースで食べ始めるのは遅いようですが、フォークを使って以前よりは多く食べてくるようになりました。

安心感ですかね。
保育所から帰ってきてからも、落ち着きを取り戻すようになっていきました。

偏食で給食のおかずは手つかずで終わるのに、フォークに戻したその日は

「にんじん少し食べてみる」という気持ちになったのだからすごいことです☆

 

担任の先生は、ほんとにゆっくりでよくて、長い目で見て年長終わりくらいになるまでに
「給食を時間内に食べられること」「お箸を使えるようになること」

これができればOKと。

ああ、そうだよなと。
本当に無理なく、息子のペースでいいわけですもんね。

お箸とフォークに関しては、現段階での困りごととしては、ほぼほぼ解決です。

 

つづいて、好きな女の子についてです。

最近、好きな女の子について話さないな~とは思っていたんです。

それは話さないほど、関わりがなくなっていたということでした。

息子が好きな女の子、困っている子を放っておけないタイプの子のようです。
それが昨年度までは、その対象がうちの息子だったのだなと。

だから息子も心を開いて、好きになっていったんでしょうかね。

 

先にも書いたように、今年度は障害児の女の子が入ってきて、息子の好きな女の子はその子を面倒見るようになってしまった。

それは必然的なことだったと。

そんな事情を知らない息子にとっては、急に離れていったわけですから、せつないですよね(笑)

こちらについては、さりげなく息子に伝えました。

「〇〇ちゃんは、新しく入って来た子が出来ないことが多いから助けてあげてるんだって。〇〇(息子)が嫌になったわけではないみたいだよ」

言い方が合っていたかは分かりませんが・・・

息子は「ふぅ~ん、そうなんだ」と言いました。

その後ですが、

やはり好きな女の子と距離が出来たのは事実のようですが、それでも「好きなのは変わらない」と言っています。

状況はきっと変わらないでしょうし、しばらくはこのままで様子見ましょう。

今後のお願い、伝えたこと

保育所関連でいうと、普段は落ち着いていても、イベントにはめっぽう弱い息子。
イベント関係について話し合いました。

 

<身体測定、避難訓練>

こちらについては、何度も行った経験で、すっかり慣れて問題なくなりました。

<プール>

まさに直近であるのがプール問題。

水遊び、プール自体は好き。
ただ裸になるのが嫌。

昨年の年少クラスではラッシュガードを着て参加していました。

「今年もそれでいいのでは?」と担任の先生とはなったのですが

「いずれ小学校では裸になりますよね?」と私が言うと「それはそうですね」となり、

「無理ない程度で慣らしていきましょうか?」という結論になりました。

 

あと私が心配したのが、絶対に「なんで息子だけラッシュガード着てるの?」って言う子はいると。
それで息子が色々言われて嫌な気持ちになってしまうのも嫌だなということ。

それに関しては、クラス内で息子の特性については理解してる子も多くて、「しょうがないよね」というのが大多数なんだとか。

それでも、理解してくれない子はいるのはいるから・・・ってことでした。
(まぁその子はもう私には特定出来ちゃってるんですけどね)

今年度は、上半身裸で入ってみる方向で「ラッシュガードも着てもいいよ」ということでバッグには入れておく。

というやり方でやってみることになりました。

果たしてどうなるかですけど。

 

<運動会>

昨年度の運動会は、コロナの影響もあって園児だけで行いました。

今年度ももしかしたらそうかもしれないですね、という話をしたら、今年度は違うらしく。

年中・年長クラスに関しては昨年度も保護者参加だったようで、年少クラスと比較するとガラッと変わるのだとか。

おぅ…これは悲しいお知らせかもしれません(笑)

大波乱の運動会が2年ぶりに到来する???
2年も経ってるのでね、少しは成長はしていると思うんですけどね。

基本、苦手なことが多すぎる運動会ですからね。
今の時点では不安は大きいですよね。

ちなみに、2年前の運動会の記事は下記です。
⇒ 自閉症児育児日記‗いくら事前準備をしても無理だった運動会_2019.9.28

 

<遠足>

遠足については、昨年度はコロナで園児だけでした。
今年もそれでよいと思ってしまうんですよねー。

その方が落ち着いて参加できているし。

 

<お遊戯会>

お遊戯会については、昨年度はコロナでDVD撮影して終了。
こちらも今年も出来ればそれでよいと思ってしまう。。

寂しい気持ちもありますが、やっぱり大勢の大人達がいると乱れるんですよ、うちの息子。

だから、より完璧に成長した息子を見たいなら絶対にDVD撮影かな、と思うわけです。

あ、そうは言ってもDVD撮影でも、自閉症児らしさは失われてないですよー(笑)

しっかり残っちゃってるのがちょっとアレですけど、それも含めて思い出ですし可愛いです!

今回はリンクばっかりですね・・・下記にお遊戯会リンクも貼っておきます。
⇒ 自閉症児育児‗今年度の年少クラスお遊戯会が終了!振り返りと感想

 

運動会やお遊戯会については、息子を面倒見てくれるような子を探してみようかな?ということでした。

息子が好きな女の子以外で、候補を探すそうです。

息子の気の合いそうな、息子が心を開けるような子。

・・・いるかな??

私の中では何人かいるけど・・・見つかるといいです。

面談を終えての感想、まとめ

うわぁ~書きすぎましたね。
以上が、面談内容の全てです。

面談では、他には雑談的に、

ピアノを習っていることや、ガチャガチャで散財するのでポイントカードで報酬制度にしたこと(後日ブログに書きたいと思ってますが・・・書けるかな??)

について話したりもしました。

 

あれこれ話して最後に担任の先生と所長さんに言われたのが

「なんか感激しちゃいました」
「大変なんでしょうけど、何だか楽しんで子育てされている感じが良いですね」

この二つでした。

そっかぁー。
今の私はそう見えているんだな。

私もようやく少しだけ余裕が出てきたのかな?
自分のことってよく分からないけど、そうであるのなら良かったのかなと思います。

 

面談って得意ではないです。
でも面談して話をしないと分からないことも多いです。

箸についても、好きな女の子についても。

今回の面談によって問題が明確になって、改善に向かって行けたのは面談で話し合ったからこそです。

振り返って書くと、こんなに長くなる(6000字超え!)面談でした。

 

今後も、息子がより楽しく過ごしやすく保育所生活が過ごせるように、保育所とは協力して都度話し合っていきたいです。

ただただ、息子が毎日元気に楽しく保育所に行ってくれるのが一番ですから。

長々と失礼いたしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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